80歳になっても働いていたいと思うようになった原体験

太郎です。岡山でGジャン縫ってます。

以前80歳の元縫製職の方にインタビューさせていただいたことがありまして。

80歳でもまだまだ縫えるんだなぁと安心しました。

その年齢までまだ働いていたい?と思われるかもしれませんが答えはYESです。

私は昔会社員をしていた時代もありますが、あの働き方だったらもう60歳でギブアップです。というか60になる前から「早く引退したいなぁ…」って思いながら働いてたと思います。

自分は本来働くことは嫌いじゃないんです。でも働くスタイルが自分と合ってなかったんです。

ずっと働きたいと思えるようになった原体験

なんで80まで(もしくはその後も)働きたいと思うようになったかと言いますと。もちろん健康寿命を延ばしたいとか年金に頼らないで生きたいとか社会とのつながりを持ちたいとか、そういった分かりやすい理由もあるんですけど、さらにその原体験がありまして。そう思うようになったきっかけと言いますか。

遡って私が中学3年生の時。

学校で秋に文化祭があったんです。中学時代は部活動とは別にクラブ活動というのがあって、毎週1回課外活動的なことをやっていました。私はバドミントンクラブに所属していました。

で、バドミントンクラブでも文化祭の出し物をやろうという話になって。クラブの担当の先生が「UFOキャッチャーでとったぬいぐるみが自宅にたくさんあるから、バドミントンの羽で当てた人にプレゼントしよう」と提案しまして。バドミントンの羽を入れる筒があるんですけど、その上にぬいぐるみ達を乗っけて参加者はラケットと羽でそれを落とす、と。お祭りの射的みたいなもんです。それをやることになったんです。

ただ、クラブのメンバー全員が乗り気なわけではなく…。普段からあまりクラブに来ない生徒は「だりぃ」「メンドクサイ」と。結局、わりと先生の言うことを聞く生徒たち(私も含めて)と先生が中心となってその出し物をやることになったんです。

で、文化祭当日。

武道場を借りてぬいぐるみをセット。で、武道場にあったのか体育祭で使ってたやつなのかどうか分かりませんが和太鼓もセット。参加しにきた人がラケットで羽を打つたびに太鼓でドン。

最初は人もまばらで。パラパラ。

でも少しずつ人が増えてきて…。

なんで?

今だから思うに、和太鼓の音が外にまで響いて「なんだなんだ?」と物珍しさで来たんでしょうかね。あとぬいぐるみをゲットした生徒たちが持ち帰って教室でキャッキャ言ってたのかもしれません。それを聞いた他の生徒たちが「無料でぬいぐるみもらえるらしいぞ!」と武道場にやってきたのかもしれません。

でも一番思ったのは…。

暇だったから

ではないかと。

文化祭も最初は色んなところを見て回るから目新しくてまぁ楽しいんでしょうけど、一通り見終わったらまぁ退屈です。

そんなこんなで武道場に行列ができまして。

われら運営スタッフもちょっと楽しくなってくるわけです。お金もらえるわけでもないのに。

太鼓もドンドン鳴らすんです。

そうこうしてたらバドミントンクラブで今回の出し物には関与してなかった生徒がやってきて「何か手伝いたい」と言ってきまして。で一緒にやることになったんです。

多分彼は何もすることがなくて教室で時間が過ぎるのを待ってたんでしょう。そうしたら武道場がワイワイ賑わってそうだから我慢できずに様子を見にきた…と推測します。

以上が私の原体験です。

仕事を引退して何かしたいことがあるのであればいいのですが、引退後 手持ち無沙汰で時が過ぎ去っていくなかで周りの人達が楽しそうに仕事をするのを見るのはツライと思いました。

今の働き方は自分に合っていると思いますし、仕事=苦というイメージはありません。楽しいだけなのかと言われればそんなことはありませんが、少なくとも昔の働いてた状況と比べれば雲泥の差です。

縫製業は若い方が有利という世界ではないですから、80歳でも社会に求められやすい職種と思います。健康でいるうちは今の縫製業を続けていきたいと考えています。

身体が本格的に動かなくなったらどうしましょうかね。VRのゲーム興味あるからやってみようかしら。昔のファミコンでもやってみようかな。Netflixずっと観てようか。うーんでもしばらくしたら飽きるだろうなぁ…。というか80歳まで生きられるのかしら。病気や事故にはくれぐれも注意。

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