え、SHEINってどこまでAIで売上予測してるの

太郎です。

SHEINという激安ブランドがあります。せっかくユニクロが値上したと思ったのにSHEINが安い安い…。試しにGジャンで検索したらまぁ安いこと。だいたい2000円台で4000円だと高く感じるレベル。んでもって種類も多い。

製造現場が劣悪というイメージで、さぞかし大量生産でコストを落としてるんだろうな…と思ってたらそのSHEINについてのweb記事がでてまして。

まず100着発注して、売れたら30着ずつ自動発注。

Oh システマチック。手数を多くして売れやすいアイテムを探して、売れると判断すればそこに注力する。効率よく選択と集中を繰り返してるわけです。ほえぇ。やってること投資家と同じ。

何より感嘆したのがここ↓

 Sheinは本部がある南京市のほか広東省広州市、深圳市などに4社の系列IT企業があり、数百人の自社エンジニアを擁する。そこでは「流行趨勢分析システム」の研究を行っていて、ディープラーニングや物体識別の技術を駆使し、世界中のデジタルネットワーク上から流行の動向、市場の変化をリアルタイムで把握している。

 TikTokやインスタグラム、FacebookなどのSNS、企業のウェブや個人のブログなどに日々アップされる動画や画像に登場する物品をくまなくスキャンし、その傾向を自動的に分析する。そのうえで自社の商品構成に照らして、どのような新商品に応用できるかを提案するソフトウェアが稼働しているという。

そうして収集した基本的な情報を社内の数百人のデザイナーが整理し、新商品の企画を決めて生産に回す。世界各地の情報が本部に届いてから商品企画が決まるまで2~3日というスピードである。

はぁー。

中国っぽい。

ホントにこれで売上精度が上がるのかと思いきや

商品の「ヒット率」は初期の20%程度から、現在では50%近くにまで上昇しているという

と。中国の情報は真偽の検証が必要でしょうが、肌感覚として身近で買った人もいるし売れているし成長しているのは事実。

記事の内容が正しいとして。

売れるであろう商品を企画して適正な生産ロットを計画するというのは担当者の長年の経験や実店舗や街の人の動きや服装、天候・気温なども見ないとできないんだろうなぁと思ってたんですけど…。もちろん人間の判断は入ってるんでしょうが、デジタルを使ってもうここまで成長できるくらい精度を上げてるんですか。デジタル化できれば担当者が変わっても知識の引き継ぎ不要ですから。そして長く続ければ続けるほどデータが積みあがる。強いなぁ…。

効率化の行く末は没個性だと思ってるんですけど、そのリスクも計算に入れて個性的なデザインの商品も混ぜていたとしたら…ありえる。したたかっ!

他に懸念事項があるとすれば人件費の上昇と模造品の訴訟リスクとか。でもそれも中の人達が十分検討してるでしょうが。

そういやSHEINって秋冬や春夏のシーズンの概念あるのかしら。勝手な憶測だけどなさそう。毎日新作を追加してるわけだから。どれくらいの量の新作を追加してるか先ほどの記事でも書かれていて、

自社の企画商品のほか、取引先のODM商品を含め、現在では毎日、3000~5000点もの新商品が追加される。

毎日?ホントに毎日…?

どんだけ服作ってるの。

展示会に出展して新作をバイヤーが発注して…ううんナイナイ。ないでしょ。ここまで規模が大きくなったら自社サイトがオンライン展示会ですわ。

実店舗もないし、そうやって削減したコストを値段の安さに繋げてるんでしょうね。創業者がIT畑出身っていうからきっとアパレルの慣習をゼロから見直したんだと推測します。

コメントを残す

Translate »