物価高の影響

太郎です。岡山県でGジャン縫ってます。

先日ユニクロが値上を発表して、Gジャンも3990円から4990円に値上げされるようです。

値上が続いてますね

食料品から電化製品から何から何まで ここしばらく物価高が続き。電気代やガソリン代が上がったら全業界値上せざるを得ないので仕方ないかなぁと思ってたら円安やウクライナ侵攻も重なって余計拍車がかかり。所得も上がらないといけないのだけど、実際のところ所得も上がってるんでしょうかどうなんでしょう。物価は上がるけど所得が上がってない、という声も聞こえるけど、大手企業を中心に価格転嫁ができた会社は所得も上がってるんじゃないかと。そして所得が上がったところからは不満の声は上がらないので、結局所得が上がってないところからしか声が上がらず、その声が目立つ…という私の仮説。

物価高なので各企業は値上げをする前にまず様々な無駄を省きます。そのひとつとして商品の品番を減らすがあります。在庫管理費の削減になりますし、選択と集中を進める上では仕方ありません。でも個人的には値上よりもこっちの方が痛い…。これまで定番として使っていた資材が手に入らなくなるわけですから…。リピート生産ができなくなる。

値上のメリットってないの?

この値上現象、世間的には仕方ないけど受け入れがたい、というニュアンス。でも私、アマノジャクなのでなんとかポジティブに考えられないか頭を捻りました。

あ、そうだ。

SDGs的には値上って良い方向に作用するんじゃないかと思います。洋服の大量廃棄問題の原因は服が安いから。大量に作って売れない分は廃棄する、というやり方が利益でてたからそうしてたわけで。これが服の値段が上がって、廃棄した方が赤字になる、となったら自然と必要な分だけ作るようになります。そうすると生産ロットが減るのでさらに服の原価は上がりますが。

お金の力が社会を変える

社会を大きく変えるには経済性って重要だと思うんです。

昔、プリウスが街中でたくさん見かけるくらい普及したなぁ….と実感した時があって。民主党政権になる前頃だったと記憶してて、2008年くらいだったと思います。その時ってガソリン代が180円くらいまで上がったんです。ガソリン代が上がることでみんなこんなにプリウスに乗り換えるんだと驚きました。

あと昔アリオによく買い物に行ってたんですけど、エコバッグを持参の方は10円値引きみたいな取組が開始されて。でもそれでエコバッグを持ってくる人が増えたかと言うと全然見かけなかったんです。レジに並んでる人見てもエコバッグ持ってる人全然いない。

それから何か月か経って、そのエコバッグ値引きキャンペーンが変わったんです。

ビニール袋有料化です。

有料化と言っても10円くらいだったはず。国がルールとして始めるずっと前の話です。

で、どうなったかと言うとエコバッグ持参する人がめちゃくちゃ増えたんです。レジに並ぶ人、ほとんどエコバッグ持参。

なんなのこれ。値段が-10円するより、+10円になる方が心理的に刺さるのでしょうか。得より損の方が人を動かすんでしょうか。同じ10円で人を動かす力がこんなにも違うのかと驚愕しました。

アパレルの値上げでSDGs

お腹空いて中華料理に行ったら、メニューにあるものドンドン注文しちゃうでしょう。食べきれる、と信じて。ところがいざ食べてみるとそこまでお腹に入らない。で、残しちゃう。残した料理が高級アワビの姿煮だったら店員さんにお願いしてタッパーで持ち帰ろうともしますが、1皿300円の野菜炒めだったら残したまんまで帰っちゃうでしょう。

これをアパレルに例えると、売れると信じて過剰に発注したアイテムが いざ販売したらそうでもなくて売れ残って、在庫を抱えてしまうケース…。いざとなればセールで売ろう、それでも売れなかったら廃棄しよう、と。これ中華の例えと同じ。最初に「食べきれる」と信じて多めに注文してしまった計画性の甘さが招いた悲劇。これまではその悲劇も服の原価が安かったのでダメージは小さかった。セールで売ればそれでも利益が出た。ところが今後物価高が進めばセールで売っても廃棄しても赤字という悲劇に…。そうなれば企業としては必然的に計画性のある生産をしていかないと生き残っていけなくなる…。

そういう意味ではいいんじゃないですか、地球環境的に。過剰生産・過剰廃棄が物価高で少し解消されるかもしれないです。

物を大事に長く使うのって日本人の得意分野と思うんです。

値上&所得上昇って…数字遊び?

仮に物価高とともに所得が増えたとして、その時の生活って豊かなんでしょうか。アメリカやオーストラリアを見てると既に所得も高いし物価も高く。むこうは年収が日本円で1000万円以上当たり前だけど、家賃が何十万円もするし食品も高い、と。そう考えると、これって意味ある…?どうしても数字遊びに思えちゃうんですけど。

明治30年頃、小学校の教員やお巡りさんの初任給は月に8~9円ぐらいだったそうです。

当時の1円が現在の3800円くらいだそうで。この値上と所得上昇って…いつまで続くの。

とはいえ日本だけ安いままだと海外との競争力がなくなってしまうのでせめて世界標準には近づいてほしいなぁと思います。

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